国境面白観察記!マカオ⇔珠海の拱北口岸国境抜け方マニュアル。


現在、一国家二制度によって、中国大陸、香港、マカオ間には国境
存在し、イミグレーションを通過しなければ、出入国(出入境)ができません。


両都市との間には、川や海で隔てられ、フェンスや国境の監視なども、
場所によっては存在し、香港に関しては、国境付近は禁止区域が設けられ、
日本人どころか、香港人でさえも、許可なしに立ち入ることのできないエリアがあります。



なので当たり前ですが、香港からマカオ、香港から深セン(本土)、
マカオから珠海(本土)など、行き来にはパスポートが必要です^^



日本人は決められた期間内(大陸は通常15日、香港・マカオは90日)なら
事前のビザ申請無しで自由に双方を行き来することができます。



が、中国大陸に戸籍のある人は戸籍の登記地によっては
香港、マカオへ行くことができません。



国内で都市戸籍と農民戸籍に分けられ、またその登記地によって、
様々な制度や仕組み、権利なども異なっているためです。



もし、完全に自由化すると、多くの人が裕福な香港・マカオに押しかけて、
両都市が大混乱することが分かっているからです。



しかし、中国でも裕福な地域である北京、上海、天津、重慶等などの
大都市の都市戸籍者及び広東省に戸籍がある者に関しては港澳通行証携帯の元、
自由な通行が認められています。


それ以外の主に農村戸籍者には、許可を得ることがまだまだ大変で、
事前申請の審査無しに自由に行き来するこはできません。



とは言いましても、経済政策等の為、徐々に開放されつつある事情です。
近年では、香港・マカオに行ける戸籍人口が増えておりまして、その影響で
両都市とも大陸からの観光客が激増し、経済的に潤う一方、
新たな問題を抱える事となったわけです。



さて、本題ですが、マカオから珠海に抜けるには3通りあり、その中でも最もポピュラーかつ
利用する人数が多いであろう、「拱北口岸(ゴンベイ)」ルートを紹介します。



まず、マカオから国境までですが、ホテルから出てるバス、
または路線バスかタクシーで。
バスなら、「關閘(国境)」行きに乗ればOK!



ホテルからのバスなら、Borderって書いてあります。
タクシーなら、「Border!」とか「China!」とか「ゴンベイ!」って言えば
通じます。(ちなみに過去、Borderと言ったが通じなく、Chinaと言えば通じた。)


ここに着きます。この立派な建物こそイミグレーションです。
人が吸われるように入って行きます。



着いていくと、エスカレーターを上がり、マカオの出国ゲートがあります。
ここは入国の際に記入した控えの紙とパスポートを提示すればOK!


出入国方法が変わっており、提出する控えの紙は廃止されております。
詳しくは、
香港・澳門イミグレーションの変化
をどうぞ。


「Foreign」は大体空いてて、すぐに通過できます。



イミグレを越えて、また多くの人々に着いていくと中国側のイミグレに着きます。
建物の前に免税店があり、多くの人でごったがえしてます。



ここで、面白いことがあります^^
タバコの箱をやたら買って持ってる人がいますが、
中国入国後に買ったタバコをブローカーに売るためです。


中国ではまだまだタバコの税金が高いですからね^^
小遣い稼ぎになるんでしょう。


また、そうした免税品商売目当てで、多くの人が国境を跨いでいます。
だから混んでる、ってのもあるんでしょう。



さて、話を戻して、いよいよ中国・珠海市に入国です。
入国の際には、入国用紙が必要なので、記入しましょう。
ボールペンは当然無いので、持っていなければなりません。
まぁ最悪は貸してもらえるんでしょうけれど・・・。


ここでも、「Foreign」に並びますが、多くは中国本土人とマカオ人
なので、そんなに混んでることはありません。


イミグレを越えて、任意の手荷物検査がありますが、
通常だと声を掛けられないので、無視して出口へ!!


出ると巨大な広場に着きます。
ここが、中華人民共和国・広東省の珠海市です。


巨大な広場が、なんだか社会主義の匂いを感じさせますね。笑


この広場では、先ほど話したタバコ箱を手にした方々がブローカーに売っている
姿が見えると思います^^


街を歩くとこんな感じ。


国境から徒歩3分のところにデパートがあるので見学には良いかもしれません。
また広場下も巨大なショッピングセンターがあります。


それ以外だと、マッサージ屋に行くか、繁華街の蓮花路を歩くのも
良いかと思います。蓮花路は色々な店が合って楽しいと思います。
また、夜であれば、多くの小姐がいるらしい。

さて、帰る時も基本的に行きと何も変わりません。


中国の出国では、入国の際に書いた紙とパスポートを提出。
時間帯によっては(休日午前中)外までレーンが延びています。


建物に入るまでも結構な時間がかかってしまうことも。
外国人専用窓口にも、平気で中国籍の人並んでるんで、こりゃ迷惑です。^^


また上の画像、拱北口岸の管理局から引っ張ったものですが、
いや、利用者多すぎでしょ。ピークは休日の10-11時ですね。
2万2千人が通ってるとは・・・。


見方がアレなんですが、1時間で2万2千ってことは、
1分間に350人強が通過しているってこと?!



ID専用がまぁ30口、係員対応(係員紹介のボードには文明使者と書いてある。
イミグレで通すか通さないか、ある意味で下級公務員の特権意識があるんだろう。)
があってもマックスで20口くらいだったと思いますんで、
ID専用では10秒でみんな抜けて1分で180人、
文明使者は一人当たり20秒で対応したとしても、
60人しか通れない。240人ってことだが・・・。



ID専用が5秒で抜けるとすれば、
360人通れて、プラス60人で420人通れる計算だが、
まぁ5秒で抜けることはなかなか難しいと思うので、350人ってのは、
本当に処理能力の最大なんだろうと思う。



ちなみに、拱北口岸の年間通行量は9000万人を超えているようです。
さらに余談ですが、世界一通行量のある国境らしいです。



そして、中国イミグレの次にあるマカオ側のイミグレでは、
「Foreign」の列に中国籍も並ぶため、ここがいっつも混んでます。
マカオ入国カードを手にしつつ、列に並ぶということが
賢いかもしれません。油断するとグイグイ列に入られるんで気合い必要です。



その後は、無事にマカオ入国です!



ちなみにボーダーは時間が掛かると1~1.5時間くらい、
空いていれば15分くらいで抜けることができます。



日本では、国境という感覚が希薄でかつ陸路で隣の国に行くということが無いため、
なんだか、この国境に特別な感情を抱いてしまうのは私だけでないはず。



でも、そんなのお構え無しに中国人やマカオ人は毎日何十万人と、
ここを行き来しております。このボーダーが無くなるのも時間の問題なのかな・・・?



そんな感覚が好きで、マカオに行くと用もなしに国境を抜け中国に行ってしまいます。

<オマケ>

朝7時、オープン寸前のマカオ側・拱北口岸の様子。


そろそろ開く、という臨戦態勢。笑


開く3分前くらい。かなり殺気立ってる。笑


オープン!!みんな、イミグレを目指してダッシュ。
集団徒競走です。何と、誰と戦っているのか!!笑


「オラオラオラ!!邪魔だー。」ってな感じ。


中国珠海・拱北口岸のイミグレ行列。
これは、朝7時の帰りだから、8時くらい。既に外まではみ出す長蛇の列です。



以前は建物入り口で横入りする奴ばかりでしたが、最近警備が厳しくなったのか。
ほとんどそんな奴を目にすることはありませんでした。



「港澳居民」と「非港澳居民」でレーンが分けられていますが、
結局建物入り口で合流し、関係なくなる為、人が少なめな「港澳居民」を攻めましょう。


イミグレ情報に関しては、

マカオ-珠海・拱北イミグレの革命的なニュース!!


香港・澳門イミグレーションの変化

も御覧ください。

   

1 件のコメント :

  1. 珠海サウナ大好きさん

    コメントありがとうございます。
    まだまだ始まったばかりのブログですが、
    少しづつ話題を提供していきたいと思います。

    今後ともコメントを頂ければと思います。
    宜しくお願いします。

    返信削除

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