2014/01/30

⑤深夜特急を思い浮かべて、初マカオ。

<続き> <①から読む>


香港発アジア行。ならぬ、香港発マカオ行。という考えうる中で最も美しい響き。


香港からマカオへ!フェリーに乗ってます。


香港の島々の間を低速で抜けると、やがて珠江に出て、高速の運行になります。
揺れが結構大きく、正直気持ち悪い・・・。寝ようと思っても、寝れません。


「ちょっと、甲板に行かない?船も探検しよーぜー。座ってても気持ち悪いし。」


酔いながらも、超久々の船に興奮してます。マカオを目の前にして、落ち着かない。
まるで、新幹線や飛行機に乗った子供が、「ねーねー、探検しようよー。」
ってのと、レベルは変わりありません。笑


「すみません!外に出たいんですけど。」


「呀?!外?出れないよ。席に座ってなさい。」


船は結構な速度で走っていて、揺れも大きく安全上問題があること、
香港・マカオ・中国という何れの地域を行き交う際にもパスポートが必要な事から、
船から飛び降りて、泳いで上陸などの密航防止の為かな、なんて思ったりします。


ボクの大好きな、沢木耕太郎さんの「深夜特急 香港・マカオ編」には、
マカオから香港に帰る際のフェリーの記述に、


「・・・(船は)満席で、デッキという切符しか残っていないらしい。デッキとは、要するに甲板の・・・。」


とあるんだけどな^^;
今のようにターボジェットでは無い時代、連絡船で2時間半、デッキであれば、
運賃はわずか7パタカ(70円)という40年前のものなので、時代が変わったんでしょう。


諦めて船の中を探検するも、そんなに大きい船ではないので、
トイレに行くのと、小さな売店しかありません^^;


「マカオ着いたらどーしようか?!」


「とりあえず、中国に行かない?先に遠いところ行っておこうよ。」


「おーいいね!陸で国境超えるんでしょ。しかも初中国だし、楽しみだなー。」


とりあえず、マカオに着いたらマカオを見るのではなく、
その先に有る中国の珠海市に行くことにしました。


前もって調べたところ、「マカオと珠海は陸で国境が接しており、徒歩で国境を超える。」
とかあるんですよ。陸路で国境超えなんて、そんなの興味湧くに決まってるじゃないですか!!


「陸路で国境超えて、中国を垣間見て、マカオでカジノ行って、それからサウナだ・・・。」


・・・やがて速度が落ちてゆき、窓の外には街が見えてきました。


中華人民共和国・澳門特別行政区。


「1999年までポルトガルの植民地だった街は、今は一国二制度として、中国の管理下にある。
しかしながら、中国大陸のそれとは大きく異なり、随所に残るヨーロッパ文化、そしてカジノや
大型リゾートホテルなど、今やアジアの一大リゾート観光地である・・・。」


香港からちょうど一時間、マカオに到着です。


華南の晴れ渡った青い空に、珠江の汚い泥の海。


冬とはいえど、照り尽くす太陽は暑く、香港とは異なった雰囲気の街に、
「いよいよ南の遠くの異国へ来たものだ・・・。」と思いました。


「さーて!ここから、どうしますか。」


と地図を見たところ、どうも僕が思っている場所と違う。


「あれー、マカオフェリーターミナルだから、ここのはずなんだけど・・・。」


と地図を見ても一致しない。


そう、マカオフェリーターミナルではなく、ここはタイパフェリーターミナルだったのです。
とは言え、大きな問題ではない。前もって調べておいたカジノ行きの無料バスに乗れば、
街の中心部に行けることは調査済みだったからだ!


タクシーでも良かったんですが、香港ドルからマカオパタカに両替していなかったこと、
その時は、マカオで香港ドルを使えるということを知らなかった為、
とりあえず街の中心部まで行って、両替しなきゃと思ったわけです。


タイパフェリーターミナルの前には、多くのバスが止まってる。


「免費(無料)」と書いてあるバスを指して、バスのオッサンに、


「ディスバス、フリー??」


「呀?!?!フリー、フリー。」


お決まりの怖いお返事でしたが、無事にバスに乗ることに。


バスは、リスボアホテル行きです。


リスボアホテルは、先程の「深夜特急 香港・マカオ編」にも出てくる、
マカオでも超有名な老舗カジノホテルです。なので、事前に知っていました^^;


タイパ島から、マカオの海を越える大きな橋を渡ると、マカオ半島があります。
やがて巨大ホテル群が見えてきて、奇抜ホテルばっかりで、すげーですよ!!
カジノバブリー、スーパーマカオ!ビバ、マカオ!すぐにリスボアホテルに到着です。


「うおぉぉおぉ!!!マカオ来たぜー。リスボア来たぜー!!」


「まりりん、すげーーーーなーーー。」


相変わらずですが、初めてリスボアホテルを見ると、やっぱり興奮するでしょう。
しつこいですが、「深夜特急 香港・マカオ編」において、このリスボアホテルのカジノで、
様々な戦いと駆け引きが行われたと思うと、胸熱です!!


ザ・カジノって感じの風格、いやらしいほど煌びやかで、熱気を発しているのが伝わります。


「あとで、この辺はゆっくり見よう!タクシーに乗り換えて、中国へ向かおうか。」


「そうだな、先に時間かかりそうなところ潰しましょうか!」


カジノの誘惑にかられるも、サクッと両替してマカオパタカを手に入れた後、
タクシーに乗って、マカオと中国のボーダーを目指します。


「ボーダー、プリーズ。」


「呀?!ボーダー??チャイナ??」


「イェス、チャイナ、チャイナ。」


と、運ちゃんもすぐに理解してくれ、向かうは拱北口岸(イミグレ)です。


マカオは広い所ではないため、リスボアホテルから10分もすれば、
マカオと中国の国境である拱北口岸に到着です。


国境前の広場には、多くの人がおります。
これから中国に行く人、中国からやってきた人・・・大きな荷物を抱えて、
多くの人が歩いて国境を行き来する姿は、とても斬新です。日本には無いモノです。


時代が時代なら、ポルトガル植民地のマカオと、中国を隔てる”ベルリンの壁”なわけです。


今の時代でこそ、広東省籍その他多くの中国人はマカオと大陸を行き来することができますが、
それでも、多くの中国居民には超えられない”一国二制度の壁”には違いありません。


一国二制度、資本主義と社会主義、大航海時代から続くマカオと、大陸を隔てるもの。


こんなことなんて、気にもせず多くの人が日々この場所を行き来しているわけですが、
僕は、なんだか凄い興奮しています。社会制度が異なる国を陸路で超えるなんて・・・。


これから、香港やマカオとは勝手の違う未知の国に入るんだ・・・。


中国という、大きな大きな大陸に入るんだ。


あの毛沢東や、鄧小平や、胡錦濤の中国共産党が支配する世界に入るんだ。
(既にマカオもそうかもしれませんが、やはり大陸の直接的、マカオの間接的とは違う。)


中国共産党の支配する大陸なんて、恐ろしい!!!笑


ええ、大変に大げさですが、21歳の僕には、なんだか凄い事のように感じました。


いよいよ徒歩で国境越え、中国に初入国です!!

<続く>

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